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2013.03.06

ゴームリーと幽体離脱

デザイナーの鈴木くんが、雑誌のスクラップからアントニー・ゴームリーの記事を見つけてみせてくれたのですがとても面白い事が書いてあったので引用します。

彼にとっての作品は、彼自身のコピーや再現でもない。「私」自身を「他者」として見る装置なのだ。彼はそれを「幽体離脱をつくるということです」とも説明した。

面白いですね〜。アントニー・ゴームリーはケンブリッジで人類学と美術史を学んだあと、スリランカで仏教を学んだという経歴の持ち主ですが、カトリックの一神教的な思考を拒絶する自分が常にいて、それが、自身を客体化して見るまなざしを育んだんだと推察します。強い社会的なバイアスにおいて、個人がとりこぼれてしまうという事はいつどこでもありますし、それも大きな問題提起ですが、取りこぼされる事を否とせず、幽体離脱によって、自分を見つめ直すという行為で、自分自身を肯定し、人間に一般化していくところにゴームリーのすごさを感じますね。

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